桜は開花シーズンの終わりとともに、たくさんの花と葉が落ち、最後は木が翌年に備えて一部の枝を枯らすのでそれが落ちてきます。掃き掃除でキレイになったと思ったら、春一番の強風でまた元通りに…なんて苦労した経験はありませんか?
今回は、こんな毎日の掃除を楽しくするため、枯れた桜の枝を再利用してサクラチップを作り、自作燻製に挑戦してみました。
サクラチップ作り
サクラチップは、この写真のように樹皮を取ったかたちで市販されていますが、ネットで調べると枝を短く折ってそのまま使用している人が多いです。

でも、やっぱりひと手間を加えた方が楽しいので、小学校の授業で使った彫刻刀を引っ張り出してきて、地道に樹皮を削り、市販品に近づけることにしました。
枝の選別

選別のポイント
- よく乾燥させる or 枯れて十分に乾燥している枝を選ぶ
- 小枝を選ぶ(太い枝は皮を剥くのも、短く切るのも重労働)
枯れて暫くたったような枝で、よく乾燥しているものを選別しましょう。木が自ら枯らして落とした枝ではなく、強風等で折れてしまった枝の場合は、天日で数日乾燥させてから使ってください。
彫刻刀で樹皮を削る
さて、使う枝を選んだら、彫刻刀(平刃)で樹皮を削っていきます。

カッターでの代用も試みましたが、刃が薄くて削りづらく、削っている時も安定しないので彫刻刀の方が作業がスムーズかつ安全にできました。
削れたものをハサミやニッパーで短く切って、アルミホイルに載せていきます。

市販品みたいに形は整っていませんが、りっぱなサクラチップの完成!
燻製を作る
次に燻製を作る準備をしましょう。
燻製づくりの道具リスト
- 鍋
- 網(トースターの網 or 100均で販売されているものなど、なんでもOK)
- ボール(蓋として使用)
調理手順
①サクラチップを載せたアルミホイルを鍋の底に置く

②網に食材を載せ、鍋の上に橋渡しさせる

チーズやサーモン、鶏肉などをスモークするのが一般的ですが、今回は思いつきで始めたので冷蔵庫にあった魚肉ソーセージで燻製を作ってみました。燻製用の食材は、できるだけ水分が少ないものを選ぶと初心者でも失敗しないようです。
食材が網から落ちた時を想定して、別の鍋の落し蓋がぴったり嵌ったので間に載せましたが、正直意味はありませんでした。
③ボールで蓋をする

鍋蓋を使うと食材と接触してしまうので、ボールを蓋代わりに使いました。
④中火で鍋を空焚きする【約10分間】
空焚きするとセンサーが反応して火が消えてしまうかと思いましたが、中火にしたせいか何も反応せずにできました。なお、我が家はガスコンロでしたが、IHの場合はできるのか不明です。
センサーが反応して火が消えてしまう場合やIHで空焚きできない場合は、卓上用ガスコンロで空焚きしてください。また、部屋の火災報知機が反応してしまうので、換気扇を必ずオンにして燻製を作ってくださいね。
反省ポイント
キッチンではなく、卓上コンロを使ってベランダや庭で作ることをオススメします。なぜなら、キッチンで換気扇を”強”にしていましたが、キッチンからダイニング全体にスモークの香りが染み付いてしまい、ファブリーズを使っても完全に消臭されるまで1週間かかりました。
⑤自作燻製の完成!

スモークされた魚肉ソーセージは、表面が煙で燻されてちょっとだけ高級感が出て、ビールのおつまみにぴったりですよ。
まとめ
買わなくても落ちた桜の枝でもサクラチップが材料費ゼロで作れることが分かりました。しかも、家族みんなで何をスモークしたいか話しながら作業すれば、美味しさも楽しさも何倍にもなりますよ。落ちている桜の枝をみつけたら、拾って試してみてはいかがでしょうか。