大手ブログサイトから独立して自分のブログサイトを立ち上げたけれど、専門家じゃないからSEO対策とか言われても分からないですよね。
そんな方々に向けて、主にWordPressのプラグインを使って、SEO対策の知識ゼロでも簡単に、今すぐできる、最低限やるべき設定をご紹介します。
Googleフィロソフィーを理解する
SEO対策の専門書や専門家によるテクニックが世の中に出回っていますが、Google社が設立数年後に掲げた「10の事実」を理解して忠実にコンテンツを作ることが検索エンジンに高評価を得られる近道です。
Google が掲げる 10 の事実
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. 「すばらしい」では足りない。
出典:Googleホームページの「10の事実」より引用
SEO対策の基本の基
SEO対策は、「内部対策」と「外部対策」に分けられます。
内部対策
自分のサイト内でできることをやることです。サイトの目的は、サイト訪問者に対して役に立つ情報を的確に、スピーディに、見やすく伝えること。これに則ると、内部対策には下記のようなものがあります。(WordPressなら使用するテーマでページの読み込みスピードやスマホ対応などは既に対策されています)
- ユーザーにとって有益なコンテンツである(1ページ1,500文字以上のコンテンツが望ましい)
- 情報をカテゴリーごとに整理する(ディレクトリ構成の見直し、パンくずリストの設置など)
- 表示スピードを早くする(画像ファイルを軽く、きれいなHTMLコーディングなど)
- スマホ対応する(レスポンシブ・ウェブ・デザインの採用など)
外部対策
他のサイトから自分のサイトへのリンクが貼られていることです。
著名人が著名人である所以、それは周囲から評価されていること。これをホームページに置き換えると、外部のサイトから被リンクを貰っていることであり、かつ、それが権威のあるサイト(公官庁や影響力のあるドメイン)であれば更に強力です。
10年以上前は、このことを利用してコンテンツとして中身のないサイトを量産して、そこからリンクを貼るサービスで検索結果を不当に上げるテクニックが横行していました。しかし、現在ではGoogleの検索エンジンも進化したため、このような施策をしているとペナルティにより検索結果から追放されます。今でも大量の被リンクを販売するサービスがありますので、誤って利用しないように注意しましょう。
被リンクの獲得は、リアルなコミュニケーションで信頼のおけるサイトや相互送客が見込めるパートナーを見つけることで広げていってください。
今すぐできるSEO対策
sitemap.xmlを設置する
Googleの検索エンジンは、インターネット上にクローラーと言われるbot.を回遊させて最新のサイト情報を収集して最適化し、ユーザーの検索結果に反映させています。検索結果で上位に上がるためには、このクローラーに自分のサイトを回遊しやすくさせてあげることがとても重要です。
人間でも見知らぬ土地の目的地に向かう場合は、地図を見た方が辿り着きやすいのと同じで、クローラーに対してもサイトの地図(サイトマップ/sitemap)を設置してあげることで評価を上げましょう。
そこで、使えるプラグインが「Google XML Sitemaps」です。
WordPressの管理画面メニューの「プラグイン>>新規追加」から『Google XML Sitemaps』で検索して、今すぐインストールを押して進めば自動的にsitemap.xmlファイルを作成してサーバー内に保存してくれます。
自分でHTMLでサイト制作した場合は、サイトマップのページをコンテンツが増えるたびに更新するか、サイトマップをXMLで記述してサーバに格納しておくという手段で対応しますが、このプラグインをインストールしておけばsitemap.xmlをコンテンツを作るたびに自動で更新してくれる優れものです。
「Site Kit by Google」を導入する
Googleの各種ツールを導入することは、クローラーが自分のサイトに訪問してインデックスを貼る機会を増やすことになるので有効です。
でも、いざ設定しようとすると、コードスニペットやタグなどのカタカナ英語で聞き慣れない言葉ばかり。さらに、WordPressを使っていないサイトでは、DNSサーバにTXTレコードの設定やheadタグ内にmetaタグを設置するなど、Googleにドメイン所有者として認証してもらうために一定レベルの知識が必要になります。
この時点で無理と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、Google提供の「Site Kit by Google」のプラグインを使用すれば、専門知識がなくても各ツールのアカウントさえ作成しておけば、画面の案内通りに数クリック進むだけで設定が完了します。
新規追加の検索窓で「site kit」と検索しても出てこないので、「Google」のみで検索すれば上位に表示されます。
「Site Kit by Google」で接続できるツール
- Google Search Console(Google検索での検索状況の分析ツール)
- Google Analytics(サイト内のアクセス解析ツール)
- Google Adsense(自社サイト内にGoogle広告を掲出するためのツール)
- Google Tag Manager(外部ツールも含めた各種ツールのタグをまとめるツール)
- PageSpeed Insights(ページの表示スピード改善のアドバイスツール)
パンくずリストを設置する
使用しているWordPressのテーマに、パンくずリストが含まれていない場合はこちらで設置しましょう。
プラグインエディターから設置する位置にコードを貼り付ける作業が発生するので、HTMLやPHPなどのウェブの知識がない場合は一見すると難しいと感じてしまいますが、手順にそってコードを貼り付けるだけなので是非チャレンジしてみてください。
SSL証明書でHTTPS化する
Googleが2018年7月からブラウザ「Google Chrome」でSSL暗号化されていないサイトに対しては、ユーザーがアクセスした際にアドレスバーに警告を出すようになりました。つまり、SSL証明書を使わずにHTTPでアクセスさせているサイトは、必然的に検索結果でも上位になることが困難になったということ。
現在では、2016年4月より正式に開始された無料SSL証明書「Let’s Encrypt」にほとんどのレンタルサーバーが対応していますので、サイト訪問者と自分を守る意味でもSSL証明書を導入しましょう。対応しているレンタルサーバーであれば、各社の管理画面から申し込めば簡単に利用できます。
まとめ
いかがでしたか?今回ご紹介したものは、本格的にSEO対策を行っていくうえで必要最低限のことをご紹介しました。冒頭にご紹介したGoogleのフィロソフィーにマッチしたコンテンツを作成することが基本なので、このことを頭の片隅に置きながらブログやコンテンツ制作を楽しんでください。気付いたら検索からたくさん集客ができてたら嬉しいですよね。