有名私大の穴場発見!?Fラン行くなら理系に行け【生命科学学部・学科編】

有名私大の穴場発見!?Fラン行くなら理系に行け【生命科学学部・学科編】

今回は、「生命科学学部・学科」をご紹介します。河合塾入試難易度予想ランキング表の農学系に掲載されている大学数では、2023年4月入学の募集時点で、国公立大学48校、私立大学は27校しかありません。国公立大は、総合的な学術体系の整備と地域で必要とされる学術研究を行うなどの目的から学校数が多くなっています。一方で、私立大学は戦後の高度経済成長に合わせて発展してきたという背景があり、第二次産業の成長に合わせた理工学系学部を中心にその数を増やしてきました。このような背景もあり、第一次産業(農業・畜産業・林業・漁業)は時代遅れの産業というイメージが国民に浸透してしまい、農学系の学問を専攻する学生が減少していったものと考えられます。そして、私立大学は、学術研究だけでなく、学校経営も優先順位として高くなることから、学生数が集まらない学部に経営的にメリットがないため設置が進まなかったのでしょう。また、今でも学生から人気が低い理由は、大学での研究を仕事で活かすには、主に公務員、食品関連企業、農業、教職に限定されてしまうイメージがあるからではないでしょうか。

ただ、昨今ではSDGsを掲げて様々な社会課題を解決しようと企業も積極的に動いています。戦後の高度経済成長下で自然破壊や公害問題が発生したことを省みて環境問題に取り組む、日本の食糧自給率(農林水産省発表・2021年度実績:38% ※カロリーベース)を上げる、食品廃棄を低減するなど、時代遅れの産業と見なされてしまった第一次産業に再びスポットライトが当たっており、バイオテクノロジーや環境問題、食糧問題に取り組む生命科学を学んだ人材への需要が高まってくるものと考えられます。

そもそも生命科学学部・学科では何を学ぶ?

大学の特長やどの学部に属しているかによって異なりますが、農学、理学、環境、薬学等の分野で分かれています。地球上の生物細胞を分子レベルで研究して、生活や産業に役立てる研究を行うのが生命科学です。主に動植物、食物、環境に関する課題解決を目的としており、バイオや医療等の様々な視点から研究に取り組みます。1年次の一般教養では、生物学、化学の基礎知識を大学レベルに高め、その後は実験や実習を重ねながら自分の研究テーマを決めて卒業研究に進みます。

データサイエンスも学べる

生命科学研究においてもデータサイエンスは不可欠の要素となっています。クラウド環境やエッジデバイスの進歩によって膨大なデータを分析する環境が整いつつあることに加えて、Python等のプログラミング言語によって機械学習やAI開発も身近なものになりました。政府発表の「AI戦略2019」においても、文系・理系を問わずデータサイエンス教育の充実を積極的に推進しており、生命科学分野でも生命・環境に関する情報収集と実験データの解析、ゲノム・メタゲノム情報や医療ビッグデータの収集・解析など、バイオインフォマティクス(※)、生命統計といった科目が用意されています。そのため、この学びを活かして、製造業やIT系企業でデータサイエンティストとして就職するというキャリアに道を切り拓くことも可能になりました。

「バイオインフォマティクス」とは

DNAやRNA、タンパク質をはじめとする生体分子の構造・変化・挙動などのデータを実験機器から収集し、統計学やアルゴリズムにより生理的な情報と共に解析して生命現象を解き明かし、生活や医療の改善方法を導き出す学問のこと。

生命科学系学部・学科の一覧

今回は河合塾偏差値40以下の大学に絞ってご紹介します。

北海道・東北地方

大学名学部・学科名偏差値共通テスト利用科目数
東海大学生物学部 生物学科
※札幌キャンパス
4057~59%3科目
東京農業大学生物産業学部
※北海道オホーツクキャンパス(網走市)
4055~67%3科目
酪農学園大学食料環境学群37.535~45%2科目
出典:偏差値「河合塾2023年入試難易度予想」

関東甲信越地方

大学名学部・学科名偏差値共通テスト利用科目数
日本大学生物資源学部 森林学科/環境学科403科目
玉川大学農学部 生産農学科4051~54%2科目
北里大学獣医学部 動物資源科学科/生物環境科学科
※1年次は相模原(神奈川県)、2年次からは十和田(青森県)
402科:46%
3科:40%
2・3科目
麻布大学獣医学部 動物応用科学科37.539%2科目
東京工科大学応用生物学部 生命科学・医薬品専攻37.561%3科目
新潟薬科大学応用生命科学部 応用生命科学科37.541%3科目
高崎健康福祉大学農学部 生物生産学科3545%3科目
神奈川工科大学応用バイオ科学部 応用バイオ科学科3536%3科目
日本獣医生命科学大学応用生命科学部 動物科学科/食品科学科3547%2科目
出典:偏差値「河合塾2023年入試難易度予想」

東海・近畿地方

大学名学部・学科偏差値共通テスト利用科目数
近畿大学生物理工学部 食品安全工学科
※和歌山キャンパス
4049~55%3科目
摂南大学農学部 農業生産学科/食農ビジネス学科4050~62%2~3科目
京都先端科学大学バイオ環境学部 バイオ環境学科/食農学科37.559~61%3科目
出典:偏差値「河合塾2023年入試難易度予想」

中国四国地方

大学名学部・学科偏差値共通テスト利用科目数
福山大学生命工学部 生物工学科/海洋生物科学科37.550~53%3科目
吉備国際大学農学部 地域創成農学科/海洋水産生物学科35~37.548~49%2・3科目
出典:偏差値「河合塾2023年入試難易度予想」

九州・沖縄地方

大学名学部・学科偏差値共通テスト利用科目数
崇城大学生物生命学部 生物生命学科37.546%2科目
出典:偏差値「河合塾2023年入試難易度予想」

まとめ

いかがでしたか?農学・生命科学系はそもそもの人気がないことと、キャンパスの場所が都市部から離れているという環境面から敬遠されているため、競争倍率が上がらずに偏差値だけ見ると低くなってしまっている大学が多いことが分かりました。逆に言えば、キャンパスの立地さえ我慢すれば、有名大学に入学できる穴場学部でもあるので、生命科学に少しでも興味があれば、是非チャレンジしてみてください。

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