【北海道・東北編】私大志望でも狙える!3教科受験できる公立大学

【北海道・東北編】私大志望でも狙える!3教科受験できる公立大学

「私大志望だから共通テスト対策で文系・理系教科を両方は勉強していない」、「高校が普通科じゃないから対策しきれない」など、国公立大学進学をそもそも諦めている、もしくは、受験できることを知らなかったという高校生の皆さん、公立大学であれば私立と同じく3教科で受験できる大学が実はあるのですよ!

もちろん、紹介するのは1980年代以降に設置された公立大学がメインになりますが、歴史的に古い国公立大学でも新設学部や新しい入試方式の導入により、私大受験と変わらない科目数の大学が増えてきています。

それでは、今回は、【北海道・東北地方】で私大と変わらない3教科で受験できる大学・学部・入試方式・難易度をご紹介します。

釧路公立大学

※参照:釧路公立大学ホームページ

試験内容

経済学部

学科偏差値入試方式共テ科目共テ
得点率
2次試験2次配点比率
経済学科前期3教科3科目(600点満点)
【必須科目】
・国語(200)
・英語(200)
【選択科目】
地歴・公民・数学から1科目(200)
53%学科試験なし
40.0中期51%2教科
・英語(必須)
【選択科目】
・国語総合
・数学(数Ⅰ・数A・数Ⅱ)
50%
経営学科前期52%学科試験なし
40.0中期49%2教科
・英語(必須)
【選択科目】
・国語総合
・数学(数Ⅰ・数A・数Ⅱ)
50%

参照:釧路公立大学ホームページ、河合塾2023年入試難易度予想

大学概要

北海道釧路市に1988年に創立された公立大学。学生数は約1,400人で経済学部のみの単科大学です。カリキュラムは、「コモン・ツールズ」「教養科目」「専門科目」の3つのカテゴリからできており、経済学だけでなく社会科学全般を実践的かつ体系的に学べることが特長です。また、少人数であることを活かして就職活動の支援が手厚くフォローしており、毎年卒業生の1割超が公務員、その他にも金融業界や情報通信業界に就職する学生が多くなっています。

青森公立大学

参照:青森公立大学ホームページ

試験内容

経済経営学部

前期は、共通テストの選択科目で数学(数Ⅱ・数B・簿記・情報)を選ぶと3教科で受験できます。また、後期については「共通テスト2教科+個別学科試験なし」となっているので、数学・英語で共通テストで得点を稼げて後期試験の小論文は不得意という学生にとっては妥当な着地点になると思います。

学科偏差値入試方式共テ科目共テ
得点率
2次試験2次配点比率
経済学科45.0前期3~4教科4科目(400点満点)
【必須科目】※各100点
・国語(近代以降)
・数学(数Ⅰ・数Aから1)
・英語(リスニング有)
【選択科目】※100点
地歴・公民・数学(数Ⅱ・数B・簿記・情報から1)から1科目
・国数選択:54%
・国英選択:52%
2教科(200点満点)
【必須科目】
・国語(近代以降)
【選択科目】
・数学(数Ⅰ・数A)
・英語
33%
45.0後期2教科2科目(400点満点)
・数学(数Ⅰ・数Aから1)
・英語(リスニング有)
60%学科試験なし
経営学科45.0前期3~4教科4科目(400点満点)
【必須科目】※各100点
・国語(近代以降)
・数学(数Ⅰ・数Aから1)
・英語(リスニング有)
【選択科目】※100点
地歴・公民・数学(数Ⅱ・数B・簿記・情報から1)から1科目
・国数選択:54%
・国英選択:52%
2教科(200点満点)
【必須科目】
・国語(近代以降)
【選択科目】
・数学(数Ⅰ・数A)
・英語
33%
45.0後期2教科2科目(400点満点)
・数学(数Ⅰ・数Aから1)
・英語(リスニング有)
68%学科試験なし
地域みらい学科45.0前期3~4教科4科目(400点満点)
【必須科目】※各100点
・国語(近代以降)
・数学(数Ⅰ・数Aから1)
・英語(リスニング有)
【選択科目】※100点
地歴・公民・数学(数Ⅱ・数B・簿記・情報から1)から1科目
・国数選択:54%
・国英選択:56%
2教科(200点満点)
【必須科目】
・国語(近代以降)
【選択科目】
・数学(数Ⅰ・数A)
・英語
33%

参照:青森公立大学ホームページ、河合塾2023年入試難易度予想

大学概要

1993年に青森市に創立された公立大学。経営経済の専門知識と豊かな教養を修め、グローバル化と情報社会に対応できる人材輩出を教育目標としている。また、自治体や地元企業、地域団体、県内の他大学などと連携しながら地域課題を解決し、地域貢献に積極的に取り組んでいる。特に、地域みらい学科ではフィールドワークにも力を入れて学生の視野を広げるなど、カリキュラムやキャリア指導なども手厚く行っていることが特長です。ただし、キャンパスが山の上にあることから、大都市圏から進学する場合は立地面だけが難点かもしれません。

会津大学

参照:会津大学ホームページ

試験内容

学部・学科偏差値入試方式共テ科目共テ
得点率
2次試験2次配点比率
コンピュータ理工学部47.5一般選抜A1教科1~2科目(100点満点)
【必須科目】
・物理基礎、化学基礎・生物基礎・地学基礎から2科目
もしくは、物理・化学・生物・地学から1科目
※「基礎2科目」or「発展1科目」から選択
67%2教科(450点満点)
【数学】(250点)
数Ⅰ・数A・数Ⅱ・数B・数Ⅲ
【外国語】(200点)
コミュ英語Ⅰ・コミュ英語Ⅱ・コミュ英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ
82%
参照:会津大学ホームページ、河合塾2023年入試難易度予想

大学概要

コンピュータサイエンスに特化した専門大学として1993年に創立。全世界を対象に教員を募集したことから、半数以上を外国人教員が占めており、国際的に活躍する人材輩出を目指している。そのため、英語での卒業論文執筆と発表を義務付けられていることが特長で、就職時にも企業からの評価が非常に高い。また、会津大学発のスタートアップ企業も29社で公立大学としてはトップの実績を誇る。ただし、一方で英語が苦手な学生にとっては卒業のハードルが高く、4年間で卒業できる学生は約7割となっているため、英語がどうしても苦手という場合は受験を避けた方が良いかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?立地や入試難易度には少し驚く部分もありますが、今回ご紹介した3校は総じて小規模で手厚い教育を受けることができ、かつ、就職にも学校を挙げて積極的に取り組んでいることから就職率が高いという共通点がありました。釧路公立大学と青森公立大学には、共通テストのみで2次試験がない日程もあるので、私大受験で不安のある学生は出願だけでもしておくと良い結果が得られる可能性がありますし、本命受験の際にも保険を掛けているという精神的な安心感も得られるのではないでしょうか。

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