学習院大学の附属高校は、男子校の学習院高等科(東京都豊島区)、女子校の学習院女子高等科の2校です。高校からは男子の学習院高等科で20名を募集するのみで、女子は中学受験までしか募集を行っていません。学習院大学への内部進学は男女とも共通の基準となっており、男子は約50%、女子は約60%が内部進学しています。また、男女とも東京大学に毎年複数名合格を出しており、成績上位者は学習院大学よりも上位の大学に進学するため内部進学率が他のGMARCH附属校よりも低くなっています。
学習院大学への内部推薦制度(共通)
以下の4点を満たす生徒が学習院大学に内部進学でき、成績上位者から順番に希望学部に進学できます。
1.学業成績(平均60点以上、かつ、50点に満たない科目が3年次に2科目以内)
2.実力試験(3年次の9月・1月の2回実施、平均点40点以上)
3.各学科の指定科目の成績
4.出席・操行
他大受験について
3年次の11月下旬までに内部進学希望もしくは他大受験の希望を提出します。そのため、学習院大学の内部推薦を保持したまま国公立大学や私立大学の一般入試を受験することはできません。ただし、AO入試については、進路希望提出期限前に入試結果が出るので、学習院大学への内部進学の保険を持ちつつ受験することが可能です。
各校の特長
学習院高等科
高校受験では一般受験で20名を募集。試験日は東京・神奈川の私立高校日程とずらして14日に設定されているのが特長です。そのため、早慶やMARCH附属校で合格を勝ち取れなかった生徒、もしくは、持ち偏差値よりもレベルの高い学校に挑戦する生徒が入り混じって少ない募集枠を争うため毎年合格ラインに変動があります。また、90%が中学受験までで入学しており、おそらく中学受験で御三家・早慶附属に届かなかった生徒が入学していると考えられ、100名弱の他大受験者数で東京大学3名、その他国公立約20名、早慶上理合計約100名以上、医学部多数というGMARCH附属校では群を抜いた実績であることは勿論、中高一貫の進学校にも劣らない他大進学実績を誇っています。
学習院女子高等科
高校募集は行っていません。女子高等科も東京大学に毎年複数合格、早慶上智にも数十名単位で合格する進学校です。女子校は現役進学の意識が高いため、内部進学率が男子よりも高くなっていると考えられます。また、男子と同様に進学先は学習院大学よりも上位大学、もしくは、学習院大学にはない学部(医学部等)に多数進学しています。
附属高校比較表
学校名 | 学習院高等科 | 学習院女子高等科 |
所在地 | 東京都豊島区 | 東京都新宿区 |
偏差値 | 65~70 | – |
募集定員 | 一般入試 20名 | 高校募集なし |
併設中学 | あり 高入比率 10% | あり |
1学年の人数 | 約200名 | 約190名 |
比率(男:女) | 男子校 | 女子校 |
内部進学率 | 50%~60% | 60% |
2021年 他大合格実績 国公立大学 | 東京大学 3名 東京外語 3名 東京工業 1名 東京芸術 3名 筑波 3名(医学部1名) 千葉 4名(医学部1名) 防衛医大 2名 金沢 1名 東京都立 1名 | ※以下、進学実績 東京大学 2名 東京外語 1名 |
私立大学 | 早稲田 28名 慶應 39名 上智 18名 東京理科 21名 ICU 2名 明治 12名 青山学院 12名 立教 12名 中央 13名 日本医科 2名 慈恵会医科 3名 東京医科 6名 日本(医)6名 北里(医)2名 杏林(医)3名 東邦(医)1名 昭和(医)3名 近畿(医)1名 順天堂(医)2名 国際医療福祉(医)5名 聖マリアンナ医科 1名 愛知医科 2名 岩手医科 2名 海外大学 4名 | 早稲田 5名 慶應 9名 上智 17名 東京理科 3名 明治 1名 立教 1名 青山学院 1名 中央 1名 日本医科 1名 東京女子医科 2名 埼玉医科 1名 多摩美術 2名 |
指定校推薦 | 早稲田 2名 慶應 5名 上智 3名 東京理科 1名 中央(法)2名 | 早稲田 4名 慶應 1名 上智 4名 東京理科 3名 青山学院 2名 中央 1名 津田塾 1名 |