【保存版】スマホの保証・保険を徹底比較

【保存版】スマホの保証・保険を徹底比較

スマートフォンが不測の事態により壊してしまった時に備えて、AppleCareや通信キャリアの補償サービス、保険会社が提供するスマホ保険を検討した経験がある方は多いのではないでしょうか?

でも、正直なところ通信会社の料金プランと同じように内容が複雑で、どの選択肢が自分に最適なのか分からないですよね。特に通信キャリアが提供している保証サービスの場合、新規契約や機種変更の手続きと同時もしくは1週間以内にしか加入できないなどの時間的な制約もあるので、最後は妥協して決めてしまったり、検討している間に加入できなくなってしまったというケースもあると思います。

そこで、この記事では、各社の保証(補償)内容・範囲と月額料金の徹底比較をご紹介します。

「AppleCare+」の保証内容

日本人のスマホユーザーの約8割が使っていわれるほど普及しているiPhone。Apple社が提供する保証サービス「AppleCare+」を端末の新規購入時に加入できますが、通信キャリアが提供する保証サービスに加入するのとどちらを選ぶのがお得なのか比較してみます。

まずは、「AppleCare+ for iPhone」の保証内容を見てみましょう。

プランAppleCare+AppleCare+
盗難・紛失プラン
概要修理保証とテクニカルサポートがAppleCare+の購入日から2年間に延長されるサービス。正規修理が通常価格よりも割安になります。左記に加えて、盗難・紛失の場合も対象。
加入可能時期新規購入時~購入後30日以内
保証期間2年間
料金8,800円~22,800円
※機種によって異なります。
左記の料金+2,000円
画面割れ
(自己負担:3,400円)

(自己負担:3,400円)
画面割れ以外の破損
(自己負担:11,800円)

(自己負担:11,800円)
盗難・紛失×
(自己負担:11,800円)
※「iPhoneを探す」が有効になっていることが条件
※上表は2020年5月現在の情報です。詳細は、Apple社のホームページでご確認ください。

保証期間が延長されるので、2年間は端末の不具合による故障は無償、それ以外の修理は故意による修理でも格安価格で正規修理が受けられます。また、Apple社が提供するサービスなので、本サービスを利用した修理後も正規の保証が継続することもメリットの一つです。

また、将来的にiPhoneを買取業者に下取りしてもらったり、メルカリやヤフオク!などで売った後に、最新機種に切り替えることを予め考えている方には、正規修理を安く受けられる方が確実に買い取ってもらえるので向いているサービスかもしれません。


「Apple Care+」のメリット/デメリット

メリット

  • メーカーの正規保証期間が2年間まで延長できる
  • 加入なしの場合よりも格安で正規修理できる(特に画面割れは非正規の修理店よりも安い)

デメリット

  • 保証期間2年間で1回程度の頻度であれば、別サービス利用の方がコスパがいい

「故意による破損」の修理も対象になると記載しているサイトがありますが、Apple社ならびに通信キャリア、保険会社においても故意または重過失がある場合は対象外になりますのでご注意ください。

大手通信キャリアの保証サービス比較

次に、大手通信キャリアが提供する補償サービスを比較してみましょう。

docomoauSoftBank
サービス名称ケータイ補償サービス故障紛失サポートあんしん保証パック
サービス概要(共通)スマートフォンが不測の事故により全損・水濡れ・盗難・紛失した場合に、割引価格で新しい電話機(リフレッシュ品)に交換できるサービス。
加入可能時期対象機種の購入日を含めて14日以内
※申込み機種がトラブルに遭っていないことが条件
新規・機種変更時に同時申込み新規・機種変更時に同時申込み
月額料金月額500円~1,000円
※機種ごとの補償料を検索する
5G端末:月額660円
4G LTE端末:月額630円
月額500円
端末交換■月額500円の端末:7,500円

■月額750円/月額1,000円の端末:11,000円

※My docomoからのサービス依頼で10%OFF
※サービス利用は1年間に2回まで
■1回目
au契約が25ヶ月未満:5,000円
au契約が25ヶ月以上:3,000円

■2回目
au契約が25ヶ月未満:8,000円
au契約が25ヶ月以上:6,000円
※ホームページからの手続きでWeb割引1,000円OFF
※サービス利用は1年間に2回まで
7,500円
修理対応■保証対象内の故障
【Android】無料
(修理受付終了まで)
【iPhone】
購入から1年間:無料
2年目以降は上限額5,000円
(修理受付終了まで)

■保証対象外の故障
【Android】
上限3,000円
(修理受付終了まで)
【iPhone】
上限5,000円
(修理受付終了まで)
水濡れ・全損を除く保証対象外の故障も、修理代金は上限5,000円 故障:0円
破損:1,500円
水濡れ・全損:5,000円
内蔵型バッテリー修理交換:1,500円~4,500円

※オンライン修理受付割引で負担金額20%OFF
備考「あんしん保証パックプラス」とのサービスの違いは「ケータイなんでもサポート」の利用可否
※上表は2020年5月現在の情報です。詳細は、docomoauSoftBank各社のホームページでご確認ください。

保証内容で通信キャリアを選ぶ方はあまりいないかもしれませんが、端末交換時の負担金額ではauが安いですが、docomoとSoftBankは月額料金が若干安いので2年間で1回破損して端末交換する程度であれば、上記3社間では料金・サービスに差はありません。

おそらく一番ネックになるのは、「加入可能時期」と思われます。新規端末購入時点(docomoは14日以内までOK)で、この保証内容を理解して、AppleCareやスマホ保険と比較したうえで加入を判断するのは非常に難しいでしょう。

スマホ保険の比較

スマートフォンの普及に伴って、ここ数年間で保証サービスに対抗するかたちで保険会社もこの分野に参入してきました。これまでは「AppleCare」と通信キャリアの保証サービスの2択からしか選べませんでしたが、株式会社justInCaseのようにアプリで安全に利用していることをAIが判断して、丁寧に使うほど保険料の割引率が大きくなるといったユニークな保険も誕生しています。

そして、保険会社が参入してこの分野に競争が生まれることで、ユーザー側としても月々の料金が全体的に安くなるというメリットが期待できます。

justInCaseMysuranceさくら少額短期保険
商品名スマホ保険スマホ保険モバイル保険
出資母体独立系損保ジャパン100%出資光通信100%出資
販売開始2018年3月2020年2月2016年5月
加入できる端末新品・中古
(条件なし)
新品・中古
(条件なし)
【新品端末】
・新規取得から1年未満
・新規取得から1年以上の場合は通信キャリアが提供する補償サービスに申し込んでいることが条件

【中古端末】
・法人運営の販売店での購入及び3ヶ月間以上の保証があることが条件(個人売買やオークション等で購入した端末は対象外)
加入時期いつでも可いつでも可いつでも可
契約期間3ヶ月毎の更新1年間(自動継続)毎月の自動継続
補償開始日新品端末:即時
中古端末:翌月1日
即時審査(最短2日間)完了後の翌日午前0時
保険料割引安全スコアによる割引
(更新時に丁寧に使っているほど安くなる)
なしなし
支払方法クレジットカードクレジットカードクレジットカード
プラン自己負担あり自己負担なしライトスタンダード
保険料月額355円
iPhone第2世代の場合
*割引後保険料例:月額約248円
月額466円
iPhone第2世代の場合
*割引後保険料例:月額約326円
月額200円月額470円月額700円
補償上限金額(機種ごとに設定)
例:iPhoneSE第2世代 49,800円
1事故最大5万円/年間最大10万円1事故最大10万円(購入金額or同一機種の再調達価額のどちらか低い額の50%が上限)
/年間最大20万円
年間最大10万円(副端末は最大3万円)
自己負担額(1事故あたり)3,500円なし3,000円
(修理費用の場合のみ)
3,000円
(修理費用の場合のみ)
なし
画面割れ
スマホ内部の故障×
水濡れ×
修理期間中の代替機費用/レンタル費用×××
盗難
(修理費上限額の最大50%)

(修理費上限額の最大50%)
×
(再調達価額)
紛失
(修理費上限額の最大50%)

(修理費上限額の最大50%)
×
(再調達価額)
×
データ復旧費用×××〇※1×
備考同一契約で3端末まで補償
※1:補償対象スマホが破損、汚損、故障または水濡れしたことに起因して補償対象のスマホに保存しているデータの全部または一部が消失した場合(誤操作によるデータ消失は補償対象外)

スマホ保険の特長

いつでも加入できる

スマホ保険は、端末が新品・中古を問わず、いつでも加入できます。

端末のメーカー保証や通信料の契約に紐づくサービスではないので、購入タイミングで限定されることはありません。

さくら少額短期保険は新品・中古とも一定の縛りがあるため加入できるユーザーが限られますが、justInCaseとMysuranceはAndroid端末も含めて制限がありません。そのため、この2社については、「AppleCare+」の2年間保証が切れてしまった方でも加入できるので是非検討してみてはいかがでしょうか。

自己負担のないプランがある

保証サービスの場合は、月額料金を支払っていても修理や端末交換の際に自己負担金が発生します。ですが、スマホ保険では、justInCaseやさくら少額短期保険で限度額まで自己負担がないプランがあります。しかも、限度額までは何度でも保険金請求ができることも保証サービスより優れているポイントです。

保険料が安い

「AppleCare+」や通信キャリアの保証サービスと比較して、新品・中古を問わず加入できることや修理においても自己負担が発生しないなど、加入における間口が広いので保険料も相応に高くなると思いますが、月々の保険料は保証サービスよりも安く、とてもお得です。

機種justInCaseさくら少額短期保険
iPhone SE第2世代月額466円
*割引後保険料例:月額約326円
月額700円
(機種に関係なく定額)
iPhone 11 Pro Max月額1,028円
*割引後保険料例:月額約719円
iPhone XS Max月額1,070円
*割引後保険料例:月額約749円
iPhone X月額963円
*割引後保険料例:月額約674円
iPhone 8 Plus月額733円
*割引後保険料例:月額約513円
※2020年5月現在の保険料例

まとめ

各保証・保険を調査した結論として、高額な通信料を払わないようにするために大手通信キャリアから格安SIM等に乗り換えるユーザーも増えている流れにおいては、通信キャリアに縛られる補償サービスを検討するよりも「AppleCare+」と「スマホ保険」のどちらか自分のスタイルに合っている方をシンプルに比較する方が簡単かつコスパが高いということが分かりました。

また、本記事を書くにあたっても、通信キャリアとスマホ保険は内容が複雑で規約・約款をしっかり読み込まないと補償範囲が分からず苦労しました。皆さまもサービスを申込みの際は規約・約款を確認してから加入してください。

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